まるちゃん
まるちゃん
ストックイラストに挑戦してるんですけど、全然ダウンロードされません…。やっぱり、もっと絵が上手くならないとダメなんでしょうか?
SHIZUKA
SHIZUKA
実は、原因は画力じゃないことが多いんです。デザイナーが素材を選ぶ基準は、絵の巧さ以上に「デザインに組み込みやすいかどうか」。今日は「使う側」の本音をお話ししますね。

こんにちは!SHIZUKAです。

私は20年以上デザインの仕事に関わる中で、素材サイトのイラストを「使う側」として何千回と検索してきました。そして何度も、こう頭を抱えてきました。

「あぁ、この素材、あとちょっとこうだったら使えるのに…!」

惜しいところでブラウザを閉じる——その「惜しい」の正体こそ、ダウンロードされる素材とされない素材の分かれ目です。この記事では、使う側の実体験から見えてきた「選ばれる素材」の4つの条件をまとめました。

条件1:「余白」と「使い道」が計算されているか

デザイナーが素材を探すとき、そのイラストの横には必ず「文字(キャッチコピー)」が入ります。ここを想像できているかどうかが、最初の分かれ目です。

  • × 使いにくい素材:画面いっぱいに描かれていて、文字を入れるスペースがない
  • ◯ 選ばれる素材:イラストの周囲や片側に、コピーを入れるための「余白」が最初から確保されている

「ここに文字を置いてくださいね」というメッセージが伝わる素材は、レイアウトが組みやすいため、忙しい現場では真っ先に「助かる素材」として選ばれます。

まるちゃん
まるちゃん
余白って「未完成」に見えそうで、つい隅々まで描き込んでました…。あれ、逆効果だったんですね!
SHIZUKA
SHIZUKA
作品としては描き込みが正解でも、素材としては余白が正解。「作品」と「素材」は別物なんです。ここに気づくだけで一歩リードですよ♪

条件2:現場で求められるのは「実務レベル」のパーツ

ストックイラストは、必ずしもゼロから描いた大作である必要はありません。むしろ、実務で一度必要とされたパーツやそのアレンジは、非常に需要が高い素材です。

一度「仕事」というフィルターを通ったパーツは、すでに実務レベルの使いやすさが検証済み。そういった「現場から生まれた欠片」は、他のデザイナーにとっても効率の良い、ありがたい素材になります。

お仕事の経験がない方も大丈夫。「チラシのこの位置に入れるなら」「LINEのヘッダーに使うなら」と、具体的な使用シーンをひとつ決めてから描くだけで、素材はぐっと実務寄りになります。

条件3:即戦力になる「POP・装飾素材」を持っているか

イラスト素材サイトで常に高い需要があるのが、チラシや店頭でそのまま使える「POP的な素材」です。

  • 「期間限定」「おすすめ」などの装飾文字
  • 目を引く飾り枠や吹き出し

これらは「絵」として鑑賞するものではありませんが、制作現場では「あと少し華やかにしたい」というときに本当に重宝します。実用的で「痒い所に手が届く」パーツは、常に多くのデザイナーに探されているんです。

条件4:「パーツ」として使えるか/同じテイストで揃っているか

意外に思われるかもしれませんが、デザイナーが1枚の完成したイラストをそのまま貼って終わり、ということはあまり多くありません。実際は「この人物だけ」「この吹き出しだけ」と、必要な部分を切り出して組み合わせて使います。

  • × 使いにくい素材:背景と人物がぴったり一体化していて、一部だけを使えない
  • ◯ 選ばれる素材:人物・小物・飾りがそれぞれ独立していて、パーツとして組み替えられる

「この子だけ使いたいのに、背景から切り離せない…」——これも、私が何度もブラウザを閉じてきた理由のひとつです。

そして「同じテイストが複数ある」と、本当に助かります

もうひとつ、現場でありがたいのが同じテイストのパーツが複数そろっていることです。

チラシを1枚作るとき、人物・季節のモチーフ・飾り枠…と複数のイラストが必要になります。でもこれがバラバラのタッチだと、並べた瞬間に急にちぐはぐな印象になってしまうんです。だからデザイナーは「同じ人が描いた、同じ雰囲気の素材」を探します。

つまり、ひとつ気に入ってもらえれば、その作者さんの他の素材もまとめて使いたくなるということ。1枚ではなく“セットで”選ばれるわけです。

  • 同じ女の子でポーズ違い・表情違い
  • 同じ飾り枠で色違い・サイズ違い
  • 同じ季節テーマでモチーフ違い(桜・花見団子・入学式…)

こうした横展開は、描く側にとってもゼロから考えなくていいぶん効率がよく、選ばれる確率もぐっと上がります。1枚描いたら、そのまま3枚に広げる——これを意識するだけで、素材の価値は何倍にもなりますよ。

まるちゃん
まるちゃん
1枚ずつ違うものを描いたほうが、たくさんの人に届く気がしてました…!
SHIZUKA
SHIZUKA
気持ちはわかります。でも使う側は“揃っていること”に安心してお金と時間を預けるんです。同じ絵柄が並んでいると「この人にまかせれば大丈夫」と思えるんですよ

まとめ:デザイナーの「手間」を減らす素材が選ばれる

ストックイラストで選ばれるコツは、突き詰めればこの一言です。

「その素材を使った後のデザイナーの作業を、どれだけ楽にしてあげられるか」

「この絵、どうやって使われるかな?」と一歩先を想像するだけで、素材の価値は一気に高まります。

投稿前チェックリスト

  • □ 文字(コピー)を入れる余白を確保したか?
  • □ 具体的な使用シーン(チラシ・おたより・SNS等)を想定して描いたか?
  • □ 装飾文字・飾り枠・吹き出しなどの「即戦力パーツ」も揃えたか?
  • □ パーツとして切り出して使える形か?同じテイストの素材を複数そろえたか?
まるちゃん
まるちゃん
画力を上げる前に、できることがこんなにあったんだ…!次の投稿から「使う人」を想像して描いてみます!

SHIZUKAの無料イラスト素材(イラストAC)

私もイラストACで「使いやすさ」を意識した素材を公開しています。実例としてよかったら覗いてみてください♪

カラフルでポップな背景素材 星 横イラスト – No: 22503492|無料イラスト・フリー素材なら「イラストAC」

まるちゃん
まるちゃん
「余白は未完成じゃない」って、目からウロコでした…!
SHIZUKA
SHIZUKA
私も昔はぎっしり描き込む派でした。余白は“使う人のための場所”だと気づいてから、ずいぶん気がラクになりましたよ